息子(HSC)に教わる私(HSP)の特質④【グチについて】
昨日、息子の保育園での最後の運動会がありました。
息子は、去年の運動会で、1番上の学年の子達が素晴らしい演技を見せるのを見て、
「来年は絶対運動会出ない。」
と、一年前から宣言していました。
私は来年あんなことできるか不安になってるんやなぁと思い、「ほんまに出たくなかったら出なくてもいいよ」と言っていました。
今年年長になり、他の子が竹馬に次々と乗れるようになり、自分は遅れをとって恥をかきたくないのか、なかなか練習をしようとしませんでした。先生が粘り強く手伝ってくれ、なんとか低い竹馬に乗れるようになりました。
自信はついてきたものの、運動会が近づくにつれ、夜寝る前などに
「あぁ運動会いややなぁ。なんで出ないとあかんねやろ。」と毎日グチを言っていました。
私は内心、「本当に本番出ないと言ったらどうしよう」と心配でしたが、グチを聞いて今までがんばってきたことをほめて励ましました。
本番、ふたを開けてみると、保護者のいる中、しっかりと年長として司会の言葉を言ったり、竹馬も高いのを乗りこなし、ボールを蹴ったりして、技を見せていました。
そして運動会が終わった時、先生の前で
「あぁ〜運動会もう一回やりたいぐらいやわ」
と言い放ったそうです。
先生もずっこけたらしいですが、それを聞いた私もおいおい、あのグチはなんやってんと思いました。
たぶん、彼は本番までの強い不安を、家で出すことによってバランスをとっていたのかなと思います。
彼や私のように、敏感な人、繊細な人には、
「安心してグチれる場所」が必要なのだと思います。
やはり、HSPの人は日々不安を抱いたり傷ついたりすることが多いです。
それを表現したり聞いてもらったりできるところがあることで、安心感も取り戻せるのでしょう。弱音をぐちぐち漏らしていいんです。
自衛隊の中でメンタルケアに長年関わってきたあるカウンセラーさんは、「自衛隊同士で、グチや弱音を話す機会を設けると、パフォーマンスもよくなる」と言っていました。
とは言え私もそんな場所や人がないと感じて、「つらい、孤独だ、味方はいないんだ…」と嘆くことも多いです。
今なら、この人なら、この場所なら、言えそうだ、弱音をもらせそうだと思えば、話してみようと思います。
繊細な方同士で、ゆったり話せる機会があれば嬉しいですね〜。