45年後の、のび太②
ドラえもんの過去の放送で、「45年後ののび太」を見て。まだ感じたことがある。
子どもの体に入れ替わった50代ののび太は、ジャイアンになぐられても、「殴られるってこんな痛かったんだ」と、感激する。
ママに会って、「若いなぁ!」とつぶやく。叱られても、全然平気。パパが帰宅すると、抱きついて喜ぶ。
ママ作る料理を食べて、涙する。「ママの料理は最高だよ!」と。
子どもじゃなく大人になってしまった私は、その大人ののび太の気持ちが分かった。
50代ののび太が住む未来では、パパもママももっと年老いて、もしかしたら病気になったり、亡くなっているかもしれない。
そんな大人ののび太からすると、友達と遊んだり、パパやママと団らんしたりという、子どもの頃普通であった事が、どんなに貴重だったかということ。
パパに抱きついたりママに甘えたり、もうできないんだもの。
そんな事が、もう一度できたから、そこまで喜んだんだよね。
のび太の息子が月へ新婚旅行へ行ったと言っていて、子どもが巣立って、何か寂しさもあったんだと思う。
私も、子どもの頃大勢で過ごした家が好きだったなぁと、思い出した。
今、その家には父1人しかいない。
実家に帰ってもガランとして、とても寂しい。
大人ののび太は、何かすっきりとしてまた未来へと帰って行った。
私が「今の自分を受け入れる」にはまだ少し時間が要りそうだ。