ネガティブな感情をどうするか
怒り、悲しみ、恐怖。
そういったネガティブな感情。
それは必ずある。湧いてくる。
けれども、よくそれは「だめなもの」として、否定されたり、なかったことにしてしまう。
ずっとそうし続けていると、どうなるか。
たまり続けて、いつか爆発する。
メンタルの不調をきたす。
生きづらくなる。
日本人が、自己肯定感や自尊感情が少ないと言われているのも、これが大きく関わっているのではないかと思う。
周りの目を気にして、本当に自分が感じている感情を押さえ込んでしまう。
私は、日本人の「周りの人たちの事をよく考えて言動する」という価値観、習慣は素晴らしいと思っている。だからこそ秩序が保たれ、サービスも行き届く。
けれどもやっぱり周りの目を気にしすぎて自分の感情、意思、意見を軽んじてしまうと、どこかでひずみが生まれる。
嬉しいとか楽しいとか、ポジティブな感情だけが良くて、ネガティブな感情はだめということはない。その感情も、必要だからあるわけで。
自分に危険を知らせてくれたり、不快であることがわかったりする。
要は、その感情があるということをまず認めるのが大事ということ。目を背けたくなるのは当然だけど、大切なものとして取り扱う。
そして、それを表現するかどうか、さらにどう表現するかはまた別の課題であって、無視するのが一番だめだってこと。
だから子育てするうえでも、例えば泣いている子どもに対して「もう泣かないの」と言うのではなく、「痛かったね」「悔しかったね」「しんどかったね」と、ネガティブ感情を言葉にして、寄り添っていきたい。
私自身、自分の親にそれをしてもらえてたら、どれだけ良かったかと思う。子どもでも、大人でも、自分の感情を大切にしてもらったら、自分を尊重してもらえたと思える。そうしていきたい。そうしてもらいたい。