ビビリの師匠
息子はビビリである。
しかし、ビビリを隠そうとはしない。
隠せないとも言うが。
例えば…
出掛ける時置いていくはずないのに、先に玄関から出ようとすると「待ってよ!」と焦る。
家にいても私の姿が見えないと不安になるので「トイレ行ってきます」「洗濯干してくる」と言わないといけない。
私は超怖がりであったのに、それに気付かないでいた。
さらに、ビビリなのにビビリな事がバレるのをビビって、平気を装っていた。あぁややこしい。
その点彼はビビリの師匠である。
顔にすごく出るし、素直にそれを表現できているので、周りも気付いてくれる。
前より少しでもできるようになれば褒めてもらえる。
私は怖がりを抑え込んでいたので、別のところで歪(ゆが)んで悪さをする。
オーバーワークやうつ状態などだ。
息子の繊細さに複雑な気持ちになることも多いが、ビビリの師匠と思うと頼もしく思えてきた。
師匠にご教示頂きながら、私もビビリ道を邁進していきたい。