がばいばぁちゃんの漫画
週明けてから、また何もする気がない。
寝転んでタブレットで漫画を読んでいた。
「がばいばぁちゃん」の漫画。
小説は、前にすごく流行った時読んだけど、ほとんど内容は忘れてしまっていた。
ざーっと最終巻まで読んだが、やっぱりとてもいい作品だった。
貧乏だけど、ばぁちゃんの潔さ、たくましさが光っていた。
特にこころに残ったことは。
主人公の男の子は、お母さんと遠く離れ、おばあちゃんと住んでいる。夕方周りの子のお母さんが迎えにきたりするのを見て、寂しくて仕方ない。
友達に「君はお母さんと離れて住んで、偉いね」と褒められる事もある。
そんな時、照れながらも「ぼくだって寂しくて泣いてしまう事もある」と、素直に言うのだ。
私なら、そんな素直になれたかな。
彼の素直さがいいなと思った。
もう一つ。
当時昭和30年代は、主人公の男の子も、他の人も、戦争で身内を亡くした人が多くいた。
出てきた高齢の女性は、戦争に行って帰ってこない息子の無事を16年間も祈り続けていた。家族が「亡くなった」と言っても「なきがらをこの目で見ていない」と信じない。
私も、今年に入って大切な人との別れを次々目の当たりにした。
今日もそれで涙が出た。
でも、なきがらを見てお別れができたのは、幸せな事だったのよね。
それで悲しみが減るという事はないけど、
少なくとも「悲しむことができる」んだから。
がばいばぁちゃんの言葉に
「さよならを言えたら幸せ」
というフレーズがあった。
戦争や災害でさよならを直接言えない人もいる。
悲しめるという事で、大切さにも気付けるのかもしれない。