厳しいのは不安だから。
朝起きる前のまどろんでいる時や、夜中に眠りが浅くなってウトウトしている時、時々深い事がハッと分かる時がある。
私の母は去年他界した。厳しい母だった。
でもなぜ厳しかったかというと、本質的には母はとても不安だったからだと分かった。
不安→このままでは、こども達が将来ダメになる→それが怖いから厳しくする
こんな図式だ。
子どもの目には、お母さんは怖くて従うしかない存在に見える。
しかし、母はとてつもない不安を抱えていたということだ。それを打ち消したいから、厳しくする。
親になってみると、厳しくし続けるのもなかなか大変なことだ。親も自分に厳しくしなくてはならないから。
けれども、不安を持つよりも、私たち子どもをもっと信頼してほしかったなと思ったりする。私は厳しさに萎縮して、大人になった今も人を心から信頼することが難しいから。
人に対して、何か一線がある気がするし、気をつかうし、ああすればいいのか?こうしたらよかったか?と小さな事で思い悩む。人といると、自然な自分とは程遠くなってしまう。
もう少し人に対してオープンになりたいと思う。いや、ならなくてもいいのだろうか。