寂しい。
今の自分の心を一言で言うと、寂しい。
母が亡くなってから、2年が経つ。
生前、母が漬けた梅酒を、最近飲んだ時のこと。夫が、中に入っている梅が邪魔だから捨てようかと言って、私も同意した。
それから、2人で梅酒サワーにして飲んだ。
すごく爽やかでおいしかった。
けれど、、捨てた梅がゴミ箱から出すいい香りが、とっても惜しい。梅酒が減ってしまうのが、切ない。母の面影が、消えてしまいそうで…。
そんなことを思ったと同時に、最近は母に会いたい、一緒に過ごしたい、もし自分が子どもだったら抱きしめてほしい、甘えたい、優しくして欲しい…という気持ちが出てきている。要するに、わかりやすく愛されたい。
母に、愛されたい。もういない母に。
こんなにストレートな気持ちが出てきたのは初めてだ。今までは、母のことは大切に思いつつも、そんな甘えたいなんてのはなかった。むしろこんな生きづらいのは母の厳しさだと恨む気持ちがあったし。
そして気づく。
私って、愛されたくて頑張ってきたのか!
なんてけなげなんだろう。
子どもの心が、顔を出してきているのかもしれない。大切な、子どもの心。
無邪気で、エネルギーに溢れていて、天真爛漫で、歌が大好きで、おしゃべりが大好き。
周りを気にして、期待に応えて…という私が確立する前の、真っさらな子どもの私。
なかなか出てこられなかったんだよね。
これからはいつでも出てきていいから。
話そう。
私が抱きしめるから。
私が温めるよ。
それから、甘えさせてあげるからね。