実家に帰ってみたら。
お盆ということで、実家に数日帰ってきた。
広い家に父一人。だから帰ってきてくれるのを楽しみにしていたと思う。
私は、慣れ親しんだ家に帰り、ホッとする気持ちを味わった。
と同時に、何かいろんなモヤモヤとしたものが胸に沸いてきた。
これは何なのか…
いろいろな理由があると思う。
実家にいると、もう亡くなってしまった母の事を嫌でも思い出す。いつもこの部屋にいたなぁ…とか、生きていたらこう言うだろうなとか、もう本当にいないんだな、とか。
母の怨念というか、生前の信念みたいなものが家にいっぱい詰まっているような気がして、それに圧倒される。何か、プレッシャーを感じる。見張られているような…
他には?
父とも、帰ってきた弟とも、そこまで打ち解けて話すことはない。気を遣うせいか、当たり障りない話をするだけ。それは男女の違いなのかもしれない。母と話すと腹は立つことが多かったが、女同士の話ができることもあったかな。
もちろん父は喜んでくれていたし、もう帰るのを寂しがってくれたのだが。
それから、将来の現実問題が頭をチラついたのもある。
もし父がいなくなったら、この家はどうなる?今は父が管理している田畑はどうなる?
自分がなんとかしないといけないのか?それとも兄弟の誰かが?
実家は残したい気持ちもある。
とか考えると、一気に憂うつになる。そんな事はまだ考えても答えはないのだが…
父に相談するのもおかしい気もするし…
ほんと、嫌よね…
何か、いろいろなことが混ざったようなモヤが、胸のあたりにかかっている。