「うつになる」とはどういう事か

ある精神科医の方の書いた記事を見た。（不知火病院の医師、島松 まゆみさん）うつの治療に、マインドフルネスを取り入れている。以下、抜粋。

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自分が､もしくは自分の家族がうつ病ではないかと疑ったときに恥ずかしいと思って隠してしまう人がいます。｢うつ病にかかるような弱い人間だったのか｣などと自分を責め､周囲に相談しなかったり､医療機関に行かずに悪化させてしまう人がいます。

弱いのではなく､今までの生き方が今の状況に少しだけ合わなくなって疲れてしまっただけです。様子がおかしいと思ったら､早めに専門の医療機関で受診してください｡

うつ病が治りにくい病気だとか､あるいは治らない病気だと言われることがありますが､決してそうではありません。

うつ病は基本的に｢治る病気｣です。今回紹介したマインドフルネスなど薬物療法以外の治療法も種々あります。患者さんご自身と相性がいい手法､役に立つ手法を活用していく援助ができればと思います｡

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…私はこの中で、

「今までの生き方が今の状況に少しだけ合わなくなって疲れてしまっただけ」というところが心に響いた。

「少しだけ」という部分に優しさを感じた。

私も今までの生き方が限界で、倒れてしまったクチだが、その今までの生き方も全否定するわけではなく、少しだけ、合わなくなったのだと。

そう見ると、うつ（うつ病）は誰でも起こりうることだし、大なり小なり、経験する事とも言える。

体が疲れる。心も疲れる。脳が疲れている。

だから休んで、自分に「合った」病院、医師、治療法、日々の過ごし方をゆっくり選んでいけばいいと思う。

自分に合わなくなったものを、合うようにするきっかけがうつという事なのかもしれない。