ヒリヒリするほどの感情

先週、保育所に息子を迎えに行った時のこと。

帰ろうとすると、息子と同じ組の子が、「まだ片付けてないよー」と声を掛けてきた。

一緒に遊んでいたおもちゃをまだ片付けずに帰ろうとしたのではと思い、息子に「いっておいで」と言った。しかし「もういいねん」と帰ろうとする。言い合っていると先生が「おかあさん待っててくれるから、行っておいで」と話に入ってきた。

まだ行かないのでもめていると、息子がキレだした。「ママのせいやで！！」と言ってベソをかきながらお尻を思いっきり叩いてきた。

そして園長がそれを見て、「落ち着いて、おかあさん痛いよ」といってなだめてくれたがとまらず、私の方にきて抱っこを求めて泣く。

冗談ではなく本当に痛かった。6歳の本気の力は相当だ。お尻がヒリヒリした。

あとで聞いてみると、彼は他の人の分も片付けをして帰ろうとしたらしい。真実はわからないが、自分がちゃんとやったのに理不尽に責められたように思って、あれだけ怒ったようだ。

しかし…すごい怒りのパワーだ。「自分が分かってもらえない」という事って、そんなにも彼を憤怒させるのか、と冷静になった後に驚いた。

私ももしかしたら、記憶はないけど子どもの頃そんな怒りの感情があったのかもしれない。親に分かってもらえない、けれど怒りを出すともっと怒られる…そして心の奥底に溜め込む…

それはやっぱり不自然だよね。どこかで不調が出る。

もしあれだけのパワーを心に押し込んでいたら…と怖くなるが、出せる彼はまだ良いのかもしれない。

お尻は痛かったが、身をもって感情のエネルギーを体感した出来事だった。